なぜ働かなくてはいけないのか?

こんにちは、ストラボ代表の小木曽です。人間だれしも一度、いや一回どころか何回も思ったことがあるのではないでしょうか。先日知人と話していた時に改めて話題になった「なぜ働かなくてはいけないのか?」今回はあくまで個人的な考えとして思ったことをとりとめなく書いてみます。同じ疑問を持つ誰かしらの参考になれば幸いです。

生まれたら資本主義の社会という事実

まず前提として、そもそも現代の日本に生まれたこと=国ガチャとしては資本主義の国に生まれたというゆるぎない事実があります。ここでのポイントは、あなたが日本の資本主義社会を形成したわけでもなく、資本主義の国にたまたま生まれてしまったということです。名著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」にある通り、資本主義自体が企業と労働者を作り上げる強固なシステムとして駆動しており、ここに放り込まれたら資本主義の規範に適応できなければ「経済的淘汰」となり生きていけない訳です。

日本には国民の三大義務がある

そして、日本には国民の三大義務があります。「教育」「勤労」「納税」です。納税するためには勤労せよ、納税できる=価値貢献できる勤労をするためには一定の教育水準必要である、だから教育を受けさせない/受けなさいという、三大義務はもっと奥が深いですが、働くという観点で逆から考えると何だかすべては納税するためという構造が見え隠れします。

人間は社会的な動物という視点

しかし、三大義務も人間が社会的な動物であることを考えると致しかないという側面があります。人間はひとりでは生きていけないので、集団として生きる必要があり、そのためには社会が機能するために様々な設計、規範を設ける必要があります。人々が生活を営めるようにインフラの整備が必要です。水道光熱、警察や消防等、その他行政運営等々、そのためにはヒトも資金も必要です。例えば日本は資源に乏しい国なので諸外国から調達・購入さざるを得ません。やはり納税の形でお金が必要なのです。そして皆が享受するからこそ皆働いて納税する必要があるという構図です。

また、障がいをもって生まれた人をはじめ、働きたくても働けない人もいます。「働かないもの食うべからず」ではあまりにも厳しい世界です。あらゆる人が集まるより広義な集団生活の中では、累進課税も仕組みとしては助け合いであり、社会の仕組みとしては健全とも言えます。

つまり、国民三大義務のある日本で暮らすものとして働く必要はあるわけです。

でも働き方は自由に選べる

働く必要はありますが、それでも日本人の多くは働き方を選ぶことができます。最近は国内の経済的な閉塞感や円安もあり海外に出稼ぎする人も増えてきましたが、それでも国内には多くの職業があります。社会人の人生の1/3を費やす仕事だからこそ、自分が満足できる働き方を追求していきたいところです。社会に求められていることの中で、自分がやれること、その中で、プライベートを含めたどんなライフスタイルを送りたいのかの観点から、仕事のやりがいと収入がバランスするものを選択する、という観点で時折自分の仕事・働き方を見直してみるとよいのではと思います。

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