久しぶりのミャンマー出張 2024

こんにちは、ストラボ代表の小木曽です。

今月約2週間、7月頭から4~5年ぶりのミャンマーに出張してきました。ミャンマーではコロナ禍だけでなく、ご存じの通り政治面においても大きな変動があり、また、渡航直前に現地イオングループの日本人の方が高値で米を販売したことで拘束されたとの報道が日本でもあり、やや構えていました。蓋を開けてみれば、基本はホテルとクライアント先の往復で外出は控えていたこともあり、特に危険なこともなく無事帰国できました。今回渡航中に思ったことをつらつらと書いてみます。

ミャンマー人は相変わらず勤勉で優しい

先ず一番最初に挙げておきたいことは、クライアント先のミャンマーの方々、また今回も60人近くのミャンマーの大企業のビジネスパーソン、中小企業オーナーとお会いさせて頂きましたが以前と変わらずみな優しく、そして勤勉でした。私が初めてミャンマー出張した際に、当時目を輝かせて学ぶ姿に衝撃と感銘を受けたことが今もなお鮮明に思い出されます。私たち日本人には想像もできない環境で日々生活しているにもかかわらず、その笑顔であり、勤勉な姿が今もなお続いていることに、良い意味で色々と考えさせられました。

マンダレーには行けず残念

ヤンゴン1週間、マンダレー1週間の予定でしたが、戦線がマンダレー都市部に近づいているとの報道があり、マンダレーにはヤンゴンからのリモートで対応することとなりました。マンダレーの人々も活気がありますので直接お会いしたかったのですが、これについてはやむなしで楽しみはまたの機会に取っておきます。

思いのほか多かった日本人

往復ともにバンコク経由でしたが、バンコクからミャンマーに向かう飛行機は日本人ほとんどいないんだろうなぁと思ってましたが、普通にそれなりの数の日本人がいました。なんだかんだで現地にも大手企業の駐在員も引き続き一定数いるとのことで、帰路のバンコク行きフライトの搭乗ゲートでも見渡すと少なくとも10人はいました。やはりメディアの報道は良くも悪くも影響力があるなと感じます。また、ヤンゴン駐在している旧来の知人にも会うことができ、また関係者からも現地の日系企業の状況についての色々な事情等を情報共有頂き、表には出てこないけど異国の地で確かに様々な日本の人たちが頑張っているんだなぁとしみじみでした。

深夜の野犬の悲しい遠吠え

ヤンゴンにはあちこちに野良犬がいます。連日、深夜になると野犬が痛そうな悲しい声で吠えていました。狂犬病の問題もあるので、当局が駆除するという話は聞きます。理解はできますので、何も言えないですが、悲しくはありますよね。


野犬があちこちに。やせ細った犬も少なくなかったです。嚙まれると狂犬病リスクがあるため、駆除されることもあります。生物みなタフな世の中です。

道路の真ん中で信号待ちドライバーをまわる子ども達

初めてのミャンマーで一番脳裏に焼き付いているのが、車が信号待ちで止まると、小さな子供たちがドライバーにお金を恵んでほしいとトントンする光景です。今回もやはりまだその光景がありました。一石投じることができないかと思いますが無力感に苛まれます。


4車線の道路の脇で小さな女の子がひとり。

ティーリーフサラダ旨し

最後に食や宿泊について。ミャンマーにはティーリーフサラダという伝統的なサラダがあります。初めて口にしてからというもの、次出張したらまた必ず食べようと思っていました。理由はただ一つ。美味しすぎるのです。BABBETという雰囲気の良いお店のティーリーフサラダが美味しくて、今回はBABBETの徒歩すぐ近くのホテルに宿泊していたので迷わず駆け込みました。何年ぶりかのティーリーフサラダは感無量でした。一度行く機会があれば是非ご訪問ください。美味です。

ミャンマーの伝統料理 – ティーリーフサラダ – 行くと必ず1回目食べたくなります 

パークロイヤルホテルはヒトが良かった

以前は当時の取引先のディスカウントレートにより低価格でシャングリラに宿泊できていましたが、シャングリラは撤退してしまったので、代わりに今回はパークロイヤルホテルに宿泊しました。パークロイヤルの感想を一言でいえば「ヒトが良かった」に尽きます。また日本人の料理人がいる日本食レストランも入っており、普通においしかったです。ジムもプールもあり、プールは水を飲みこんでしまったら怖いので入りませんでしたが、ジムはよく使わせて頂きました。やはりジムで汗を流すと仕事に身が入ります。残念な点は部屋もきれいでしたが水漏れとトイレの流れがあまりよくなかったことです。部屋を変えてもらいましたが、次の部屋も大して変わらず、シャングリラの方がそのあたりは快適ではありました。でも総じて十分満足でした。


パークロイヤルホテルの2階にある日本食レストランのかつ丼。普通に美味しかったです。 

ネットに接続できない時間は貴重だった

出張中は日中現地の仕事をして、夜に日本側で積みあがった仕事をしています。ミャンマーはネット環境があまりよくないため、夜に日本側の仕事がなかなか進まず、フラストレーションが溜まっていましたが、途中から精神衛生上よくないので、日本側の仕事は夜やらずに帰国してからやろうと決めました。選択の自由は起業の大きなメリットの一つです(もちろん責任も伴いますが)。そこで最近あまりできてなかった読書をしようとKindleで本を何冊か購入し読むことにしました。東南アジアのホテルはクーラーのデフォルト温度がかなり低いのですが、暑がりの自分にとっては逆に快適であり、ホテルのベッドでごろごろしながらの読書は久々な感覚であり良いリフレッシュになりました。

異国の地は学びが非常に多い。

とりとめなく、つらつらと書いてきましたが、やはり思うこととして、異国の地では普段日本での日々の生活・仕事をしていることをそのまま現地で行うだけでも、常に新鮮であり学びの連続です。国によっては日本と異なり、停電は勿論、衛生環境等も厳しい国もありますが、そこから感じる日本の良さもあれば、ある種の温室栽培・過剰品質感について考えさせられる面もあります。どちらが良い悪いではなく、一つの側面から物事を判断してはいけないことについても併せて改めて肌で感じる次第です。

ネット回線も悪く、この記事の下書きをWordに書いていた時の停電前後。