パキスタン出張

こんにちは、ストラボ代表の小木曽です。

先週は今年2回目のパキスタン出張でした。パキスタンという国も40歳になって初めて訪れた国であり(この年になってもまだまだ世界を見渡せば知らないことだらけであり、新しい場所に訪れ、五感で感じることができる体験は大切だとしみじみ感じます)、日本に住んでいるとメディア等の情報から渡航をやや躊躇してしまいがちですが、それにより行動しないデメリットを感じた次第です。

実際は、前回はイスラマバードとラホール、今回はイスラマバードのみであり、イスラマバードは不用意な外出を避けて、ホテルとクライアント先の訪問のみであればあまり身の危険を感じるようなこともありませんでした。一方のカラチ(カラチ出張は次回以降の予定)では、直近でも日本人が乗車していた車に対して自爆テロがあり、日本人が巻き込まれたというニュースがありましたし、イスラマバードやラホールと比べるとより注意が必要な地域といえます。

パキスタンにはODAの仕事で来ており、私の主な役割は現地テック企業の日本市場参入のマーケティング・プロモーション支援になります。多くの国同様に、パキスタンも自国のGDPを上げるためにテック領域を強化している点が背景にあります。パキスタンは国内ではユニコーンはまだ生まれていませんが、グローバル視点では、ディアスポラネットワークにより、米国を中心にパキスタン人創業によるユニコーンは一定数存在しています。

グローバル規模でのスケールを目指すローカルスタートアップは、海外投資家、特に資金力のある米国から資金を調達するために米国に法人設立するケースが一つの流れであり、またドバイやサウジアラビアにも同様の目的で法人設立するケースもあります。そのため、日本からデスクトップリサーチしても表向きは米国の会社、UAEやサウジアラビアの会社と認識してしまいますが、開発等のコア機能はパキスタン国内の拠点が有しているという構図も少なくありません。そのためテック企業の実力値を評価する上でそのあたりを考慮しないとミスリードすることになります。

今回はパキスタンを少しでも正しく認識できるように現地の生の様子をざっとご紹介したいと思います。

パキスタンの首都だけにイスラマバードは、街中は緑豊かであり遠くを見渡しても山々が視界に映り、ラホールと比べても相対的には落ち着いた街の印象でした。また道路も相対的に綺麗に舗装されており、複数車線の幅広の道路も整備されていることから空間にゆとりがある印象でした(もちろん場所にもより、道路が整備されていない場所や大混雑という言葉がぴったりな場所も勿論ありました)。

左: 1回目の出張の際のホテルからの風景 | 右: 現地テック企業の屋上から撮影した風景

テック企業のオフィスについては、商業施設は勿論、大学内にオフィスを持つテック企業等、実に様々でした。また、インキュベーション施設の運営もパキスタンは国全体で取り組んでおり、インキュベーション施設を利用するスタートアップも少なくありませんでした。

街の雰囲気も場所によっては、このようなとてもお洒落なレストランもあります。

食事ではパキスタン含めた地域の伝統食であるビリヤニもスパイシーで美味しかったです。また、新鮮で美味しいステーキも食べることができました。

左: ホテルのビリヤニ | 右: レストランのステーキ

最終日には政府関係者の方々と会食をさせて頂きました。こういう場所があるんだなぁと、とても素敵な閑静で屋外で料理を楽しめる場所もありました。こどもたちも芝生を駆け回っておりとても良い雰囲気でした。

個人的には動物が好きなのでご紹介。安定の猫。また牛が大通りを横切る場面もありました。のほほんとしていいですよね。

1回目の出張ではイスラマバードからラホールに車で移動しました。道中、サービスエリアがあり、小休憩を取りましたが、これまたイメージと異なり綺麗なサービスエリアでした。

最後に、ラホールのホテルから撮影した街並みです。勿論場所にもよりますが、ラホールもイスラマバード同様に自然豊かでした。

以上、きわめてざっくりとですがパキスタン現地で目にしたものをご紹介させて頂きました。いい意味でイメージと違ったと少しでも感じていただければ幸いです。とはいえ、渡航する際は必ず外務省等の最新情報を参考に行動しましょう。